RFインダクタ市場、2035年には約17.2億米ドル規模へ!5GとEVが成長を牽引

プレスリリース

SDKI Analyticsが2026年6月5日に発表した調査によると、「RFインダクタ市場」は2025年には約12.5億米ドル、そして2035年には約17.2億米ドルの市場規模(収益額)に達すると予測されています。この市場は、2026年から2035年の予測期間を通じて、年平均成長率(CAGR)約3.3%で成長すると見込まれています。

RFインダクタ市場ってどんな感じ?

RFインダクタは、スマートフォンや無線インフラ、自動車など、高周波通信機器の回路で活躍する、とっても大切な部品なんです。インピーダンスの調整、信号のフィルタリング、アンテナのチューニングなど、その役割は多岐にわたります。

RF Inductor Market (RFインダクタ市場) -レポートの調査結果 市場収益 (10億米ドル) CAGR% - 約3.3% (2026-2035年) 12.5 2025年 2026年 2027年 2028年 2029年 2030年 2031年 2032年 2033年 2034年 2035年 17.2 市場セグメンテーション タイプ別 (%)、2035年 多層RFインダクタ 巻線型RFインダクタ フィルムRFインダクタ 48% 地域セグメンテーションの 概要 (%)、2035 年 中東とアフリカ ラテンアメリカ アジア太平洋地域 ヨーロッパ 北米 64 5.5% ソース : SDKI Analytics 分析 www.sdki.jp | +81-505-050-9337 | info@sdki.jp

SDKI Analyticsの分析では、この市場の成長を後押しする主な要因として、大きく2つのトレンドが挙げられています。

成長の秘密はこれ!2つの大きなトレンド

5Gインフラの整備が進んでるよ!

5Gネットワークの整備が世界中で進むにつれて、RFインダクタの需要もぐっと高まっています。AIインフラやクラウドコンピューティング、高性能家電製品など、半導体市場全体が好調なことも追い風です。米国半導体工業会(SIA)の報告では、2025年4月の世界半導体売上高は前年同月比22.7%増の570億米ドルに達したとされています。5G-Advancedネットワークや高周波無線システムが普及する中で、効率的な信号処理が求められ、RFインダクタの重要性が増しているんですね。

自動車が「走る通信プラットフォーム」に大変身!

最近の自動車は、もはや単なる移動手段ではありません。電動化が進み、高度なセンサーやコネクティビティ機能がたっぷり搭載されるようになりました。国際エネルギー機関(IEA)の予測では、2025年には世界のEV(電気自動車)販売台数が20百万台を超え、自動車販売全体の25%以上を占めるとされています。V2X通信、レーダーモジュール、テレマティクス、インフォテインメント・プラットフォームなど、RF信号処理に依存するシステムが増え、それぞれのシステムでRFインダクタが必要とされています。

最新の動きをチェック!

RFインダクタ市場の企業は、製品開発にも積極的です。

  • 2026年4月、太陽誘電株式会社はスマートフォンやウェアラブル機器向けの積層メタルパワーインダクタ「MCOIL LSCNシリーズ」9品種の量産を開始しました。

  • 2025年4月、Bourns, Inc.は車載グレードのチップインダクタ「CWF1610A」「CWF1612A」「CWF2012A」シリーズを発売しました。これらはRF信号処理アプリケーションにおける電力変換向けに設計されています。

市場の主役はどれ?セグメンテーションを見てみよう

RFインダクタ市場は、タイプ別、インダクタンス範囲別、アプリケーション別、エンドユーザー別に分けられます。中でも「多層RFインダクタ」が市場をリードしており、2035年には48%のシェアを占めると予測されています。小型でコスト効率が良い設計が、スマートフォンやIoTデバイスなど、スペースが限られた電子機器にぴったりなんです。村田製作所によると、積層構造は小型かつ低コストで、インダクタンスの安定性や電気的特性のバランスに優れているとされています。

どこが一番伸びてるの?地域別の動向

アジア太平洋地域が絶好調!

RFインダクタ市場では、アジア太平洋地域が市場シェアの64%以上を占め、年平均成長率(CAGR)も6.5%と最も高い伸びを示しています。この地域の半導体製造や家電製品の組み立て、自動車分野の技術革新が活発なことに加え、再生可能エネルギー設備の拡充も需要を後押ししています。例えば、インドでは2025年3月時点で再生可能エネルギー導入容量が220.10GWに達したと報告されており、スマートグリッドや太陽光発電用インバータなどのクリーンエネルギーインフラでもRFインダクタが使われています。

日本市場も着実に成長中!

日本のRFインダクタ市場はCAGR 3.2%と穏やかな成長ですが、コネクテッド医療機器、医療のデジタル化、ロボティクスといった分野での需要が支えとなっています。高齢化が進む日本では、医療サービスの質向上や介護負担軽減のための技術ニーズが高く、政府も医療DXや介護技術の活用を推進しています。こうした動きが、コネクテッド・センサーや無線モジュールなど、RF対応電子機器への新たな需要を生み出し、RFインダクタにとっての市場機会を創出しています。

この市場で活躍する企業たち

世界のRFインダクタ市場で活躍する主な企業には、Coilcraft、Bourns, Inc.、Abracon LLC、Vishay Intertechnology、Würth Elektronikなどが挙げられます。また、日本市場の上位5社は、村田製作所、TDK株式会社、太陽誘電株式会社、株式会社スミダコーポレーション、パナソニック インダストリー株式会社です。

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