みんなが気になっている「半固体電池」という言葉、最近よく耳にするようになりましたよね。でも、実はまだ公的な規格も業界の統一された定義もないって知っていましたか?そんな中で、株式会社CIOが、独自の厳しい基準をクリアした「半固体系バッテリー」を採用した次世代モバイルバッテリーシリーズの販売を開始しました!

「半固体=安全」はちょっと待って!CIOが語る“中身”の重要性
「半固体だから安全!」と単純に思いがちですが、CIOはそうではないと考えています。製造技術や安全性のレベルはメーカーによって大きく異なるため、名称だけで判断するのは危険だと警鐘を鳴らしています。
そこでCIOは、今回の発表にあたり、ただ「半固体」と呼ぶだけでなく、その“中身”をしっかり開示していく方針を打ち出しました。具体的には、採用しているセルの膨張係数やサイクル特性といった仕様値、性能や安全性を確認するための試験条件、そしてそこから得られた実測データなどを、これから順次公開していくとのことです。
CIO独自の安全基準「NovaCore C2」と「NovaSafety S2」
CIOが「半固体系バッテリー」として初めて世に送り出すのは、「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless2.0 SS5K」です。この製品には、スマートフォン分野でも採用実績のあるTier1電池メーカー製の半固体系※セルが使われています。そして、これらのセルを搭載した内部構造設計を「NovaCore C2」と名付け、ファームウェアによる安全制御を強化した制御レベルを「NovaSafety S2」と定義しています。
※「半固体系セル」はCIOの定義による呼称で、電解液含有量10%以下を前提とし、実測値と評価条件は公式サイトで技術資料として開示されています。
CIOでは、モバイルバッテリーの安全性を、この二つの軸で評価しています。
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NovaCore C2:半固体系セルの採用に加え、クリアランス(膨張余裕)、区画(セルの仕切り)、難燃性、放熱など、内部構造に関する独自の設計基準を満たしたコア設計レベル。
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NovaSafety S2:高温時の出力抑制など、ファームウェアによる安全制御を強化した制御レベル。
そして、「NovaCore C2」以上の構造要件を満たし、かつCIOが定義する半固体系セルを採用したバッテリーパックのうち、「NovaSafety S2」以上の制御要件を満たすものを、ユーザーへ「半固体系バッテリー」として展開していくとのことです。
なぜここまで情報を公開するの?CIOの想い
CIOがこれほどまでに詳細な情報を公開する目的は、単に「半固体」という言葉だけではわからない部分が多いからです。どのような仕様のセルが採用され、どのような条件で試験が行われ、どのような強みと制約があるのかを明確にすることで、ユーザーが納得して製品を選べる環境を作りたいと考えているそうです。
新しい技術を採用した製品が近く登場する可能性について、知らずに判断してしまうような状況は避けたい。だからこそ、現時点での技術的な制約や今後の製品ロードマップも、後日公開を予定しているとのこと。
CIOは、どの技術を採用するかだけでなく、「どのように説明するか」も安全の一部だと考えています。性能や試験結果、設計思想を丁寧に開示し、分かりやすい形で提供することが、ユーザーの安心につながると信じています。
詳細情報はこちらをチェック!
この取り組みに関する詳細情報や、要件、仕様、評価に用いる数値基準、安全設計(NovaCore / NovaSafety)、試験条件と結果、FAQなどは、以下の特設サイトで公開されています。
モバイルバッテリーの回収サービスで社会貢献も
モバイルバッテリーは処分が難しいものですよね。劣化したり、古くなって安全性が低下したものを回収する社会的な仕組みはまだ十分とは言えません。そこでCIOは、社会貢献の一環としてモバイルバッテリーの回収サービスを実施しています。ぜひ活用してみてくださいね。
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株式会社CIOについて
2017年設立の株式会社CIOは、「多機能と最新テクノロジーでわくわくする未来をつくる」を理念に掲げ、充電器やモバイルバッテリーなどのスマートフォン関連製品を開発しています。お客様に「こんなに便利なんだ!」とわくわくする気持ちを届けたいという思いで、社員一同、最新ガジェットを提供するために努力を続けています。


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