小型電子機器の心臓部!充電式ボタン電池市場が2032年に約1.8倍に拡大するって知ってた?

プレスリリース

「充電式ボタン電池」って聞くと、どんなものを思い浮かべますか? 実は、私たちの身の回りにあるたくさんの小型電子機器、例えばスマートウォッチやワイヤレスイヤホン、補聴器などの「小さな心臓部」として、とっても重要な役割を担っているんです。

近年、これらの小型電子機器の進化は目覚ましいですよね。それに伴い、充電式ボタン電池の市場もぐんぐん成長していることが、LP Informationの最新レポートで明らかになりました。

LP Informationのロゴと市場動向を示すグラフ

市場はぐんぐん成長中!

LP Informationの分析によると、世界の充電式ボタン電池市場は、2025年には9.8億米ドル(約1,400億円※)規模に達しました。そして、2026年から2032年にかけては、年平均成長率(CAGR)7.52%で拡大し、2032年にはなんと18.7億米ドル(約2,600億円※)にまで成長すると予測されています。

この成長を牽引しているのは、私たちの生活に欠かせなくなりつつあるウェアラブル機器や、TWS(完全ワイヤレスステレオ)イヤホン、そして小型IoT端末などの「小型化」と「高機能化」です。これらの機器には、小型でありながらも安定した電力供給、長寿命、そして安全性が求められるため、充電式ボタン電池の需要が高まっているんですね。

特に、リチウムイオン系のボタン電池が市場の中心で、2025年には消費量ベースで96.49%を占めていました。エネルギー性能と生産コストのバランスが良いことが、その人気の理由でしょう。用途別では、民生用電子機器が最大の分野で、2025年に72.19%を占め、2032年には12.7億米ドルに拡大する見通しです。

※1米ドル=140円で換算(2024年6月時点)

主要プレイヤーと市場の様子

充電式ボタン電池の市場では、Varta、Panasonic、EVE Energyといった企業が主要な製造業者として挙げられます。2025年時点では、世界のトップ3社が市場全体の約40.0%を占めており、ある程度の集中が見られる競争構造となっています。

地域別に見てみると、2025年にはアジア太平洋地域が世界の需要の67.98%を占める最大の市場でした。続いて欧州が15.29%で、精密機器や医療機器、産業用センサー向けの需要が安定しています。需要の中心はアジアにありますが、品質や認証の面では欧州企業の存在感も大きいようです。

2025年の市場競争構造と地域別需要構成、および市場機会の焦点をまとめたインフォグラフィックです。上位3社のシェアは約40%で、アジア太平洋が最大需要地となっています。

最新の動きをチェック!

充電式ボタン電池業界では、技術革新や生産体制の強化が活発に進められています。

  • 2026年2月:EVE Energyがマレーシアでの電池工場展開を進め、東南アジアでの供給能力向上を目指しています。

  • 2026年5月:Ganfeng LiEnergyは、エネルギー密度500Wh/kgを達成した全固体電池の小規模生産を開始したと発表しました。ドローンやロボットといった最先端分野への搭載を見据えているとのことです。

  • 2026年6月:SYNergy ScienTechは、セミソリッド電池の試作段階に入り、ドローン市場を主要ターゲットとしています。これにより、民生用電子機器だけでなく、航空・産業用機器分野への事業拡大を狙っているのがわかりますね。

これからどうなる?

今後の市場の成長地域としては、TWSイヤホンやウェアラブル機器、小型IoT端末の生産・消費が集中しているアジア太平洋地域が引き続き重要になりそうです。一方、欧州では医療機器や補聴器、産業用センシングなど、高い品質と安全性が求められる用途で安定した需要が見込まれます。

用途別では、民生用電子機器が最大の市場であり続けるでしょう。それに加えて、医療モニタリング、ワイヤレスセンサー、メモリーバックアップといった用途は、製品単価や信頼性の面で注目度が高まっていくはずです。これからの競争は、単なる規模だけでなく、電池の寿命、安全設計、量産品質、顧客認証への対応、そして供給地域の分散力など、総合的な力が問われる時代になりそうですね。

日本の企業さんへのヒント

日本の企業さんにとって、充電式ボタン電池市場の動向は、小型電子機器や医療機器、センサー、IoT端末などの製品企画に大きく関わってきます。

新しい製品を開発したり、市場に参入を考えている企業は、リチウムイオン系を中心とした主流技術の採用の可能性や、用途ごとの安全・寿命に関する要求を早めに整理することが大切です。また、調達や生産を担当する部門では、主要企業の供給の安定性や地域ごとの拠点、顧客への依存リスクなどを比較検討し、パートナーや代替サプライヤーを選ぶ視点も重要になってきます。

経営企画や投資の評価を行う際には、アジア太平洋地域の需要集中、欧州の高い品質要求、そして民生用電子機器以外の高信頼性用途を分けて評価することで、海外展開や社内での意思決定の精度を高められるでしょう。

もっと詳しく知りたいなら

今回の内容について、さらに詳細な情報が知りたい方は、LP Informationのレポートをチェックしてみてくださいね。

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